
脱炭素事業のことよくある質問
太陽光パネル・蓄電池について
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A. 太陽光パネルのメーカーは駒ヶ根にあるネクストエナジーで、モジュールの出力は435Wのものを使用しています。パワーコンディショナーはOEMとなっていますがパナソニック製のもの、蓄電池については国産がメンテナンス上も良いということで、一番シェアの大きいニチコン製のものを採用しています。随時良いものが出てくれば変更する可能性もあります。
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A. 基本的には最大18枚です。屋根の形状や載せる場所によってはそれ以下になる場合もあります。
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A. 一般家庭では、基本的に最大18枚を想定しています。容量としては7.8kWが最大になります。それ以下の場合であれば、10枚で4kW程度を想定しています。屋根に載せられない場合は敷地やガレージの上なども検討する予定です。また今回使用するパネルは435W発電できるもので、縦が170センチ、横が110センチほどの大きさです。パネル1枚あたりの重量は20kg程度です。
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A. 太陽光パネルは半導体ですので、段々劣化はしていきます。劣化度合いは、毎年0.5%ほどで、20年後には90%程度の発電効率になります。蓄電池は、スマホなどに使われているリチウムイオン電池です。種類はリン酸鉄系のものです。電池は充放電を繰り返すと劣化しますが、使い切って空にしたり満充電にしたりしない運用が設定されており、およそ8.000〜12,000サイクル使えるとされています。しかし、毎年1%ずつ劣化していくので、20年後には80%くらいの性能になることが予想されますが、使い方によっても変わってきます。
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A. 太陽光パネルのリサイクル技術は確立されており、既に様々な施設においてリサイクル処理が行われております。国でも法制度等によりリサイクルの推進を図っていますので、いくさかてらすでもその動向に則り対応します。
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A. 7kWの出力の太陽光パネルがあれば、晴れの日は1日で40kWh程度発電できますが、1日中雨であれば1kWhくらいしか発電しません。ですので、平均すると1日あたり約25kWh程度発電できることになります。1ヶ月にすると25kWh×30日で750kWhくらい発電可能で、昼間は太陽光の電気をそのまま使用できます。そして、余った電力は蓄電池に溜まり、夜の間は蓄電池に溜めた電気を使うことができるため、十分に7kW太陽光発電で賄うことができることになります。
PPA事業について
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A. PPAというのは電力の小売契約のことです。いくさかてらすという電力会社が、各ご家庭に太陽光パネルと蓄電池を設置し、各ご家庭はそこで発電された電気のうち使った分だけ電気代として支払うという契約になります。雨の日が続いたり雪が積もったりして太陽光パネルが発電しないときには、いくさかてらすが日本電力卸取引所という電力を取り扱う市場から電気を買ってきて、各ご家庭に電力をお届けする電力小売契約の一部分となります。
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A. いくさかてらすとしては、17年経った後も更新して使っていただきたいと考えています。未確定ではありますが、17年経った後は1年ごとの更新で継続という形が望ましいと考えています。また、料金の見直しも検討して参ります。
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A. 昨年度の調査時に設置を考えられていたご家庭に向けて、いくさかてらすの方から順次お声がけする予定ではありますが、契約のご希望はゼロカーボン事務局や平林建設までご連絡いただければ、ご意向としてお伺いいたします。また、早くというご希望については、不公平がないようにしたいと思いますので、同様にまずはご連絡いただければと思います。
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A. 太陽光パネルや蓄電池の設置を伴うPPAのプランと小売り10年プランについては、環境省の補助金が財源であるため、設備の法定耐用年数を考慮して契約者年齢の範囲を設定しています。契約者年齢というのは世帯主の年齢とは限らないので、同世帯にいる年齢制限範囲内の方が契約者となれば、シンプルプラン以外での加入も可能です。また契約者年齢はあくまで原則ですので、個別にいくさかてらすにご相談下さい。なお、小売10年プランとシンプルプランについては、高齢者割引等も検討して参ります。
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A. 災害時のレジリエンスを高めるために、今回は蓄電池のみのプランを作りました。電気の小売契約自体が全ていくさかてらすになるので、蓄電池に溜まる電気はいくさかてらすから供給されます。電気代も、蓄電池から使うものを区別しているわけではなく、電線から来る電気と同じになります。
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A. 農業用の電力プランは今後検討して参ります。ビニールハウスなどの現状について全体的にまだ把握できていないので、実態を調査しながら、いくさかてらすの事業収支に見合ったプランを作りたいと考えています。
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A. 検針結果と請求書については、紙でお送りする形を予定しています。
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A. 太陽光パネルは17年で法定耐用年数が償却するということになっており、違約金は残価に対して個々に計算して算出することになります。17年でゼロになる計算です。いくさかてらすの負担で太陽光パネルと蓄電池を設置して、それを1年や2年で解約されてしまうと、残りの耐用年数これらの設備が使えなくなってしまうので、その分は違約金をいただくという趣旨になります。具体的な金額等については、ご契約の説明のときにお示しする予定です。
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A. 太陽光パネルや蓄電池が不具合を起こしたときには、その契約期間中はいくさかてらすが責任を持って対処します。契約は最長で17年ですが太陽光パネルの寿命は20~25年ほどありますので、出来ればそれまで使っていただきますと、撤去の際の費用はいくさかてらすの負担になります。
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A. PCSという機器は、10年程度で保証が切れたり故障が発生したりする場合もあるため、その交換費用を太陽光パネルの資産価値から差し引いた残存価額で買取りさせていただきます。その後は今あるパネルがいくさかてらすの持ち物になりますので、発電した電気を使われた分はいくさかてらすに電気代としてお支払いいただくという仕組みです。
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A. いくさかてらすの新しい太陽光パネルを設置するという一つの選択肢を含め、個別にご相談いただければ、最適な方法についてご提案させていただきます。また撤去費用については、原則いくさかてらすが負担しますが、既存のパネルに発電不良・故障履歴がある場合、その他の補助金による取得で処分制限期間中である場合など、交換できない場合もありますので、個別にご相談ください。
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A. 途中での変更は難しいです。容量については、蓄電池のみの小売プランでは7.4kWh、PPAプランの場合は16.6kWhを設置予定です。16.6kWhは家庭用としてはかなり大きめで、7.4kWhでも大きさとしては標準的です。こちらは最初の提示ですので、運営していくにつれ出てくる様々なご意見に対しては、その都度検討をしていきたいと考えています。
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A. 設備の更新に関しては具体的に決まっていませんが、20〜25年での更新が必要で、その設備更新の資金として、収支計画にある残高の一部を活用する予定です。よって、設備更新費用の個人負担はありません。
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A. 停電の際は、原則は中部電力パワーグリッドへ連絡となりますが、いくさかてらすでも対応いたします。停電復旧等については中部電力パワーグリッドが対応します。またブレーカーの交換や点検に関しても、引き続き中部電力パワーグリッドが行うことになります。契約内容の変更は、いくさかてらすにご連絡いただくことになります。
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A. 太陽光発電が利用できない、もしくは蓄電池残量が無い時間帯は、いくさかてらすが外部から電力を購入しますが、常に中部電力パワーグリッドの電線と繋がっていますので、切替りも分かりませんし、停電も起きません。また、電気料金が変動することはありません。
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A. 屋根に太陽光パネルを設置した際の施工工事が原因で、雨漏り等の異常が発生した場合は、いくさかてらすの補償対象となります。設置後の太陽光パネルや蓄電池の不具合についても、いくさかてらすが責任をもって対応します。一方で、台風や大雪といった自然災害等による破損は原則としていくさかてらすが加入する損害保険で補償しますが、故意に石を投げてパネルを割ったり、車で突っ込んでしまうなど偶発的な事故だったり、火事を起こしてしまった場合の破損については、ご契約者の責任になる場合もありますのでご注意ください。
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A. 365世帯のうち、300世帯は太陽光と蓄電池のPPA契約、65世帯は小売のみの契約という仮定でシミュレーションをしています。現在の契約予定数や野立ての件数を申し上げることはできませんが、令和5年度の調査では、設置をしたいという世帯数は3桁ありました。また目標は365世帯ですが、それ以上になれば野立ての件数は減ります。なお、野立ての太陽光パネルの設置は、その地区においてまず説明をさせていただき、地区の理解を得てからになりますが、最初から多くは設置しません。まずは公共施設、事業所、民家から進めていきます。
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A. 人口減少は加味した上での収支計画になっています。脱炭素事業は5年間かけてやっていくもので、当初は契約に躊躇される方もいらっしゃると思います。そういった方々が、先に設置した村民の方々の話を聞くなどして興味を示していただければ、徐々に契約者数が増えていき、最終的に5年後に365件に達するという想定です。ただし年齢制限を設けていないシンプルプランもあり、平均寿命的なところを考えると、契約者数は少し減っていくことも想定しています。
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A. メガソーラーの予定はありません。メガソーラーは景観を損ねますし、当事業では考えていませんのでご安心ください。
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A. PPA事業はオンサイト(自宅や近くの敷地)とオフサイト(野立て)を同時進行で行っていきます。野立てはなるべく必要最低限を考えていますが、オンサイトの契約数によって左右されるものです。シンプルプランや蓄電池だけのプランだと太陽光発電をしないので、それは野立てで賄うか、オンサイトで多めに太陽光発電したその余剰をもらうか、そのように臨機応変に賄います。よって、どのくらい野立てが必要かはまだ分かりません。
その他
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A. 屋根に設置できない場合は、宅地のほかの場所や周辺も調査してなるべくどこかに設置できるよう対応する予定です。
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A. 環境省からの補助金が出る期間の都合上、令和10年度まで4年半の間に新しい家を建てていただければ対応できます。PPAの10年プランまたは17年プランで契約した場合、契約の途中で引っ越して解約することになれば、違約金をいただきます。ただし、引っ越した後の住宅に入られた移住者がいくさかてらすと契約した場合など、個々の事情によって変わる場合もありますので、いくさかてらすでご相談に乗りながら対応する予定です。
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A. 平時の際は環境に優しい再生可能エネルギー由来の電気を使っていただき、災害で停電になったら蓄電池を使って平時と同じような生活が出来るような、災害に強い村づくりに結びつけていきたいと考えていますので、『龍と子』等を通じて広報を行っていきたいと思います。